JIA沖縄支部~記念講演会・完成見学会~
皆さんこんにちは~
先日、日本建築家協会(JIA)沖縄支部が主催する(建築家:窪田勝文氏)記念講演会へ参加しました。
完成見学会(KI-HOUSE)へ参加して講演会を視聴する二部構成の内容になっており関心を持った多くの方々が参加されていました。
最初に建物を見学させて頂きました。
まず、軒を低く抑えたアプローチからスロープを下りエントランスに入りました。
洞窟のような天井が低いエントランスに入り、薄暗い廊下を抜けると天井の高い部屋へ案内されました。何とも言えない感覚がありました。
地中に埋まっている一枚の壁と東西へ水平に延びる壁は建物全体の空間を構成し、それ以上の広がりが感じられました。
シークエンスしていく空間や、日常では体験できない建築的スケール感覚を学べました。
選定された素材や質感が互いに主張せず調和し落ち着いた空間となって久高島を望む景色を際立たせていると感じました。
豊かな大自然にひっそりと建つ住宅は五感を研ぎ澄ましながらの生活する絶好の場だと思えました。
見学会開催から一週間後、沖縄県立博物館・美術館にて講演を視聴しました。
窪田氏の若いころの建築に対する思いや学びの方法論を講話して頂きました。
□建物をつくる為、フィジカルな課題だけに着目して設計していては何も解決できない。使い手の心が豊かになることにエネルギーを注ぎ設計すること。
□四つの特徴(・幾何学的に配置・シークエンスの展開・物質の削除・自然を取り入れる)を意識しながら設計業務を行っていること。
□三大巨匠の作品を例え、評価されている素晴らしい建物を見学に行き、作品の良さに気づくまで何度でも足を運び学ぶこと。
見学会と講演会の内容について共感することや気づきを得て学ぶことが多々あり充実した時を過ごしました。
このような企画を開催して頂いたJIA沖縄支部の皆様に感謝いたします。
投稿者: 崎浜 国男