類似物件視察~in岐阜・金沢

先週1/10~1/13まで、現在工事監理を手掛けている「宮古島市未来創造センター」の類似物件視察に発注者、施工者合わせ総勢17人、僕は設計JVの一員として行ってきました。

一日目は移動日で二日目からの視察。まず最初に訪れたのが岐阜市にあるメディアコスモス。

ここは中央図書館機能と地域交流機能を持つ複合施設。
設計は伊藤豊雄氏、デザインとしてバックの山並みを彷彿させる木造屋根、うねるような格子母屋が特徴でした。その格子母屋の天井からはグローブ(傘)と呼ばれる透かし模様の天蓋があり、施設の方の話ではその最上部に設けられた可動式開口部から自然換気、自然光を取り入れているとの事。
実際グローブの下に入ったのですが、うねる格子母屋とは対照的に、やわらかい光が入り明るい空間でした。

次の目的地は金沢21世紀美術館という事で金沢まで電車で移動。
実はテレビで北陸は大雪となっているニュースを見ており、たどり着けるか心配してました。電車で現地に向かうにつれ雲が広がり、次第に雪が降りはじめ、そうこうしていると車窓から見える景色は白一色の銀世界。
金沢駅に着くころには外は大吹雪。しかし、限られた時間という事もあり交通機関に問題のないことを確認し、駅から目的地である21世紀美術館を目指して移動。無事到着することが出来ました。

ここに来るのは3回目。
雪景色も見れてよかった。(外観写真は大雪の為撮れませんでした)

今回の視察は設計JVからの提案で、宮古島市未来創造センターと類似する内部の仕上材や施工精度などを発注者側、施工者側と一緒に共有したいとの思いからきています。
「百聞は一見にしかず」ですね。

翌日三日目も朝から大雪。
ホテルのフロントの話では、金沢市内でこのくらい積もったのは10年ぶりとの事。
外をみると50センチくらいは積もっています。
交通機関を心配しながら駅に着くと、電車は始発から午前中すべての便運休しており、バス・タクシー乗場も人で長蛇の列。そこで当初予定していた金沢海みらい図書館は天気が回復する午後にまわし、ホテルの近くに建つ玉川図書館(設計:谷口吉郎)へ向かう事にしました。


玉川図書館までの雪道はビジネスシューズを履いている私にとっては大変でして計4回ほど足を滑らせましたが…何とか皆に着いていくことができました。

午後からは最後の視察場所である海みらい図書館(設計:シーラカンスK&H)。
ここに来るのは2回目、町のシンボル的な外観デザインが特徴で白い外観と積もった雪が同化して印象的でした。

視察の楽しみといえば会食、夜は関係者と一緒に美味しい料理を食べながらビールを酌み交わし、オトウリを廻しながら昼間の話で盛り上がりましたよ(笑)


最終日も大雪で心配しながらバスで小松空港へ着き掲示板をみると全便欠航。急遽、そこから新幹線で東京へ向かい羽田空港から最終便になんとか滑り込む事ができました。

滅多に体験できない大雪で移動に時間はかかりましたが、予定していたスケジュールを無事こなすことが出来ました。

今回学んだことを持ち帰って担当者と共有し、引き続きいい建物を造ることを目的として取り組んでまいります。

投稿者 大城 朝博

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