かみせどの家

  • プラン概要

かみせどの家

用  途:共同住宅
敷地面積:780㎡(236坪)
延床面積:685㎡(207坪)
階  数:地上3階
構  造:鉄筋コンクリート造
担  当:大城 朝博
竣  工:2008年12月
庭を2Fレベルで設ける際は屋上庭園とし、庭となる部分の下階は駐車場として活用することが一般的です。しかし、土に十分な厚さが無いために庭に高木を植えることはできません。 この建物は庭の下階は部屋を設けず、盛土としております。家主からの第1希望として、クラシック調なインテリアとしたい、桜の木やホウオウボクなどを植樹できる広い庭がほしい、その庭と一体となったゆったりとしたファミリースペースが欲しいなどでした。コンセプトはクラシカルモダン。 建物構成は1F駐車場、2F住宅、3F住宅+アパート2世帯。計画として建物を敷地北側に寄せて配置し、南側に住宅レベルで庭を設けました。外観は砂岩調の外壁にテラコッタの床タイルを張り、地中海を望む住まいのようなイメージとしています。また西側には在来品の花ブロックを用いて、沖縄の強い日差しを遮ります。室内は明るめの600角の輸入タイルを使用し、緊張感のある「稟」とした空間となっています。 今後、ファミリールームから眺める桜の木が大きく育ち、道路と庭を分ける塀につる性の植物が覆い茂ることにより、地域に潤いを与えてくれるようになることを期待しております。