みずがまの家

この敷地は、先祖から受け継がれた思い出のある土地を利用して建てられた建物です。住宅街にあり、敷地３辺が道路に接している為、敷地周辺からの視線や防犯について気を配りながら、沖縄らしさを取り入れ、広がりのある開放感のある建物となりました。 中へ入ると屋根形状にあわせた傾斜天井が、開放感と連続性のある空間を演出し、南側にある広いアマハジから、南風を室内へ導くと共に沖縄の暑い日差しを遮ります。 南側には大きな庭園を配置することによって、前面道路と建物の間に贅沢な空間が生まれ、プライバシーが保たれます。自然光の入る東側には、奥様の趣味(家庭菜園)スペースを配置し、キッチンとの動線に考慮しました。 寝室の前面には、ご主人様の趣味(ゴルフパター練習）ができるスペースを配置し、ウッドデッキスペースで夕涼みを楽しむ空間として利用できます。その屋内外のあいまいな空間を設けることによって、沖縄の街並みや風景に馴染むような配慮をしました。 琉球風水を取り入れ、南側の吉方位には玄関を配置し、門扉の位置と蛇行させ、凶となる気が室内へ入るのを防いでいます。運気が逃げないように鬼門、裏鬼門や水廻りの位置に気を配りながら間取りを計画しました。